〜野犬ウランとの毎日〜

保健所から野犬を迎え、一緒に暮らすことになりました。

ボランティアさんとウラン、そして引き取りへ。

保健所との約束で、ウランは避妊手術を受けなければならなかったのですが、ウランの収容されている保健所は県外で、しかも私が犬を飼うことすら初めてという事もあり、ボランティアさんがウランを先に保健所から預かって避妊手術も受けさせてくれる事になりました。

 

2016年7月15日、ウランはボランティアさんの手によって保健所から卒業しました。そしてそのまま避妊手術へ。大人しく手術を受け、伸びていた爪も切って頂いたそうです。

写真は、ボランティアさんの家に預かって頂いている間のウランです。ブラッシングして頂き、ゴミ袋2袋分くらいの毛が取れたそうです。この写真を見たときは別の犬?と思ってしまいました。とってもキレイにしてくれて感謝です。

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2016年7月17日、遂にウランを引き取りに行く日です。なぜか私の母親も付いてきたがったので、母と2人でボランティアさんの家にお邪魔することになりました。

車が渋滞していて約束の時間を大幅に遅れ、ボランティアさんが家に到着しました。ボランティアさんの家は、旦那さんと飼い犬がおり、2人と1頭で迎えてくれました。ボランティアさん家の犬も元野犬で、その子を引き取ったことをきっかけにボランティアを始めたそうです。その子は、私たちが家に入っても興奮したりすることなく、とても大人しく殆ど吠えずボランティアさんに寄り添っていました。犬ってこんなに大人しかったっけ?と驚いていると、さらに、コロンと転がってお腹を見せてくれました。

「野犬は怖いと思われがちですが、犬社会の中で育って社会性が身についているので飼いやすいんですよ。特にこの周辺の犬は、猟犬の様な生活でなく、息を殺して忍者のような生活をしている子が多いので、大人しく吠えないしトイレも自分の寝床ではしないんです。室内飼育に適しているんですよ。」

とのこと。確かにボランティアさんの邪魔をせず静かに寄り添っている様子は、信頼関係で結ばれているのが伝わってきて、私もこんな風になりたい!と思いました。

 

さて、肝心のウランですが、部屋の隅っこで固まってお座りしていました。おお!キレイにしてもらってる!でも相変わらず固まってる笑 そして、避妊手術したため、お腹に包帯が巻かれていました。ボランティアさんが茹でた砂肝やレバーを持って来てくれ、食べさせてくれようとしましたが、食べません。しかも、何回もくっさいオナラをする!緊張していると出るらしいです。

とりあえずボランティアさんから飼育のコツを聞いたり、これからの手続き等を進めたりしていると、いつの間にかお皿が空に!少しほっこりしたところで、ボランティアさんに無理やり外に連れ出されおしっこをして、バリケンに入って貰いました。

ボランティアさんからヤギミルクやジャーキー等のお土産まで頂いて、いざ自宅へ!

 

自宅までの道中、車内で何回もオナラをし、母と「臭い臭い」言いながら帰りました。まぁお漏らしもせずパニックにもならず良い子でした☺️

 

家に到着するともう夜でした。ウランも恐怖でヘトヘトだったと思いますが、私もヘトヘトでした。とりあえずボランティアさんに無事到着したことを報告し、これからどうすればいいか聞くと、バリケンから出ない子はバリケンとケージの入口を直結させ、ケージ内に餌を少しずつ道を作るように置いてケージ内に誘導すれば上手く移動してくれるかも、という助言をくれました。早速ドッグフードでケージ内に道を作って様子を見ます。全く出てくる様子がないので私は力つき就寝しました…。